- Founder's Message -挨拶文
- Director's Message -挨拶文
- OVERVIEW -イベント概要
開催日時
- 2021年2月21日(Sun)
- 9:00 - 18:00(最終セッション終了)
会 場
全行程オンライン開催
※当WEBサイトのログインページよりセッション会場へアクセスいただきます。
参加費
個人の方 : 歯科医師:44,000円
歯科衛生士・歯科技工士・学生・その他 : 22,000円
団体の方 : 歯科医師:35,200円
歯科衛生士・歯科技工士・学生・その他 : 17,600円
10X Education 受講生 : 11,000円
※団体割引は1医院で5名以上申し込まれる場合に適応されます。(1人あたり通常の20%引き)
※価格は全て消費税込みの表記です。
申込方法
本イベントは完全予約制となっております。
※申し込みは締め切らせていただきました。
支払方法
お支払いは申し込みフォームからオンライン決済にて受け付けております。
対応カード
※団体でのお申し込みは人数の確認の上、別途ご案内いたします。
主 催
Perio Health Institute Japan
- How to Watch -視聴方法
UPDATE MEETING 2021は、全ての講演をオンラインライブ配信で視聴することができます。
参加申し込みをされた方には、開催当日までに当ページのログインのためのIDとパスワードをお送りします。
当ページにログインすることで、パソコン、スマートフォンを問わず、お好きな場所で、セッションを視聴することができます。
スケジュールの都合上、同時に複数のセッションが開催されますが、セッション中に別のセッションへ移動することも可能です。
全てのライブ動画は、閉会後一定期間視聴可能とさせていただく予定です。
- PROGRAM -セッションプログラム全体のスケジュールはこちら
PHIJ GLOBAL Vision
【メインセッション①】
なぜ世界基準の価値観が必要なのか?PHIPのグローバルビジョンと将来像
- <概要>
- COVID-19パンデミックによって私たちは物質的価値を見直さざるを得ない状況に置かれています。例えばオフィスに集まっての一極集中勤務、それに伴う通勤の必要性、物理的な承認をともなうハンコの手間、我々が様々な分野で薄々気づいていた疑問点を否応なしに突きつけられたと言っていいでしょう。今まででは考えられないくらいのスピードで生活スタイルが変化し、大切なものに対する価値観も変化しています。
アメリカの未来学者アルビン・トフラーは、人類の進化の中で価値観の移り変わりは農業革命、産業革命という二つの価値変革の波に続く、第三の波は情報革命であることを1980年の段階で予見しており、以下のような言葉を遺しています。
「第三の波の文明にとって最も基本的な資源、しかも決して尽きることない資源は、情報であり、想像力もこれに含まれる。情報と想像力とによって、今日の限りある資源にとって変わるものが発見されるであろう。」
現代社会ではITや情報を通じて問題解決することが当たり前になっており、従来の産業社会へは戻れない段階へ突入しているものの、日常的な診療という視点から歯科医療を観察してみると、まさしく産業革命の延長線上にあり2倍の成果を上げるためには2倍の労力が必要で、3倍の成果を上げるためには3倍の労力が求められてきて、歯科界が第三の価値変革の波である情報革命にそって発展していくためには当事者意識を根本的に柔軟に創造していく必要があるように思われます。
30〜50年先の世界各国GDP予想を見ると日本は中国、アメリカ、インドの次の4位になるであろうと予想されていますが、これは超少子高齢社会の日本がアメリカのGAFAMや中国のBATHとは言わないまでも10倍20倍の大幅な成長を成し遂げられることを前提に想定されており、その中で歯科界が情報価値を最大限に利用して新しい価値産業の1つとして日本の発展に貢献することが不可欠です。
わたしたちPHIJは、既成概念に捉われることなく国際社会における口腔健康価値を革新すべく、12年前に立ち上げられたビジョンに誠実に日本・アジアを含むグローバル戦略を加速させ既存プラットフォームの枠組みに捉われることなく価値を創造しつづけるそういう集合体であり続けます。本セッションではビジョンドリブンの我々の今後の展望を多くの方々と共有しあえる時間になれば幸いです。情報を束ねて想像力で突き抜けましょう。
登壇者紹介
築山 鉄平
宮本 貴成
Dr.McGuire
Dr.Scheyer
Experience Driven Treatment
【デジタルデンティストリーセッション】
なぜデジタルが治療計画立案に必要なのか?―歯科医師だけでなく、衛生士も知るべき使い方―
- <概要>
- 日常生活において「デジタル」という言葉が当たり前である現代において、歯科治療でもデジタルが当たり前という時代に急速に変化しつつある。デジタルといえばCAD/CAMというイメージがある方が多いと思うが、それ以外にもデジタルの恩恵は広くに渡る。今回の講演では、情報の整理分析や共有、コミュニケーションへの活用について説明させて頂き、これからの歯科治療にデジタルを取り入れていく必要性や、チームメンバーとの意思疎通や患者への説明における活用方法についてお話できればと思います。
登壇者紹介
須田 剛義
筒井 純也
木戸 淳太
Experience Driven Treatment
【矯正セッション】
次世代の矯正治療〜なぜアライナー矯正治療が「学術的」に優れているのか〜
- <概要>
- 近年、デジタル矯正治療であるアライナー矯正に関わる論文や発表を目にする機会が増加しています。
アライナー矯正は「見えない」「快適・清潔」という患者満足としての部分が大きくメリットとして謳われることがありますが、従来型のワイヤー矯正とアライナー矯正との違いは、単にそれだけではありません。
それは、患者個人の歯列に合わせたフルオーダー式の咬合面被覆型装置であり、デジタル・プランニングによる0.25mmという高精度の歯の移動が可能な矯正装置であり、DSD (Digital Smile Design)やCTを組み入れたデジタル診断が行えることにあります。
今回はバイオメカニクスを考慮した歯の移動メカニズム、加速矯正のアプローチについてについて供覧するとともに、Digital Smile Design のフィロソフィーをとりいれたFacial Driven Treatment planning とCTを活用し、どの様に診査・診断を行いクリンチェックにインテグレートしていくのかを様々な症例を元に報告します。
2007年からインビザライン・システムを用い治療終了したケースにおけるリテンションについても長いフォローアップを行なっている尾島賢治先生と、その尾島賢治先生より強い影響を受けアライナー矯正治療を実践している南舘、高津の二人のドクターと共に、アライナー矯正治療の魅力と最新の情報、将来の可能性について供覧します。
世界的にDX(デジタル・トランスフォーメーション)が加速する中、歯科矯正分野における最大のデジタル革命「アライナー矯正」の衝撃的な姿をこのセッションで体感してください!
登壇者紹介
尾島 賢治
高津 充雄
南舘 崇夫
予防医療セッション
【カリオロジーセッション】
Why Cariology? 〜信頼の医療〜
- <概要>
- カリオロジーを深く学んでいくと、現在の医療の限界と未来のあるべき姿がはっきりと見えてくる。
むし歯。う蝕。カリエス。
歯科医療従事者が関わらぬ事がないこの疾患について、どのように理解し、対応すれば良いのか。
優れた技術が存在しても、その疫学、病因論を理解し、検査と診断を下さねば、いたずらに患者を害するのみの結果になりうる。
私達が持つ力を患者のため、国民のために最大限活かし、100年以上その歯を、口腔を守り切るために、もう一度カリオロジーからRestartしたい。
COVID-19により従来の常識をもう一度考え直す機会が与えられた。
「本当に大事なものは何なのか?」
という問いに対し、深い哲学を持つカリオロジーの視点からどのような答えが出るのだろうか。
カリオロジーを基本とした臨床により、私達の医療には信頼がもたらされると考える。
本セッションではさらなる信頼のため、カリオロジーの概要をまとめ、未来への新たな貢献について臨床家が討論する
登壇者紹介
長谷川 雄一
石川 健
山田 翔
予防医療セッション
【ペリオドントロジーセッション】
Battle of WHY: イエテボリ vs コロンビア vs インディアナ
- <概要>
- 皆さんの治療の“Why=根拠”はどのようなことに基づいていますか? 多くの人がエビデンスベースな思考で治療の意思決定をされていると思います。しかしながら、エビデンスは現在まで莫大に蓄積され、そして現在進行形でとてもはやいスピードでアップデートされていっております。つまり新しく蓄積されたエビデンスやコンセプトに沿って治療の“Why=根拠”や選択は変わっていくのです。 アメリカでもヨーロッパでも歯周病専門医になるために勉強するエビデンスはほとんど同じでも治療方法の選択は患者さんの免疫状態や希望、臨床医の治療哲学や理論構築、さらにはスキルの違いなどによって左右されます。 今回は、皆さんが普段の臨床で悩むことが多いとの声が多かった、お待ちかねの“分岐部病変”と“インプラント 周囲炎”について新進気鋭のアメリカ歯周病専門医とヨーロッパ歯周病専門医が自分たちの”Why=根拠“をぶつけ合いセッション致します。 皆さんの分岐部病変とインプラント周囲炎に対する治療のWhyを一緒にBattleしてみませんか?
登壇者紹介
岸本 隆明
加藤 雄大
辻 翔太
予防医療セッション
【終末歯列セッション】
欠損歯列重症化予防のための、4つの鍵〜なぜ欠損の拡大を食い止めることは難しいのか〜
- <概要>
- 適切に予防をすれば、欠損の拡大は防げるのか? 多くの予防医が抱く疑問の答えは、おそらく「YES」である。
しかし事はそう簡単ではない。なぜなら欠損は進行性の病とも言われており、残存歯による咬合支持数が半減したあたりから、急速に拡大する性質があるため、重症化するほど拡大を食い止める事が困難となるからである。従って、眼前の歯列の将来的な変化を早期に予測できるかが、重症化予防の要となる。
予測の鍵となるのは『細菌性の因子』『咬合性の因子』に加え、『欠損様式』及び『欠損事由』であり、これらを読み解く事で、あたかも「過去」と「現在」から一編のストーリーを紡ぐかの如く、「未来」を予測する事が可能となる。
本セッションでは、2名の補綴医が行う 「現状の見立て方」 と 「将来的な歯列の予測」についてのプレゼンテーションを通して、重症化を回避するためのヒントを提言する事を第一義としているが、同時に重症化時の対応方法を講ずる上でも意義深いテーマであるため、多くの先生に活用して頂ければ幸いである。
登壇者紹介
五島 健一
杉田 龍士郎
予防医療セッション
【食セッション】
なぜ?食事で唾液の質と量が変わるのか。UMAMIがあなたの心と体を呼び覚ます!
- <概要>
- 「食」は、何万世代にもわたって「遺伝子」を変異させ私たち人類を進化させてきた。今も尚、「食事」は我々の身体に変化を与えている。それでは、変わらないものは何か。人類がこの世に誕生して初めて味わう食べもの、それは、日本人が発見した「うま味(UMAMI)」グルタミン酸を含む「母乳」である。
コロナ禍の5月から延10 回以上のオンライン料理教室が築山鉄平氏の声かけで医師、歯科医院スタッフ、栄養士を対象に松嶋啓介シェフにより開催された。非日常の中「料理を体験する事」で「食」に対する新発見と再発見を得た。また、新たに「唾液検査」に「遺伝子」解析(株ジェノプランジャパン)を付加し体質の傾向を知ることで「食からの予防」を考える機会にも恵まれた。
私たち自身に問いたい!
なぜ?「甘い物には気をつけようね」「よく噛んで唾液を出そうね」というフレーズになりがちなのか。
なぜ?齲蝕、歯周病、歯列不正、糖尿病、高血圧などの生活習慣病、さらには子供の癇癪、精神疾患までも現代食が原因と言っても過言ではないのか。
なぜ?「食事(伝統食)」は、祖先から現代人そして未来人への架け橋となっているのか。
指導と伝える立場にある私達は、食文化や食生活にきちんと向き合えているのか?
これらの問いに答えられるのかを考えて生きたい。
登壇者紹介
松嶋 啓介
日置 友輔
新田 成人
顎顔面疼痛セッション
【歯内療法セッション】
なぜ初回根管治療が失敗するのか?
- <概要>
- 歯内療法の目的は「根尖性歯周炎の予防と治癒」であり、その観点から考えると、根尖性歯周炎が発症していない歯に対する根管治療は「予防的処置」と言える。
抜髄を含む初回根管治療の成功率は概して85-90%以上であると報告されており、さらに歯内病変で歯を抜歯するというのは、意外と稀であることはOlcayらによっても述べられている(2018 JOE) 。
その反面、我々臨床家は日常的に既根管治療歯に根尖病変を認める事がある。
なぜ初回根管治療は失敗するのであろうか?本講演では、この疑問に焦点を当てて、根管治療を高い確率で成功させるポイントについて、根尖性歯周炎の病因論と治癒論をベースに紐解いていきたい。
登壇者紹介
遠藤 祐人
嘉村 康彦
田中 利典
顎顔面疼痛セッション
【顎顔面疼痛セッション】
何故、非歯原性歯痛を知っておくべきなのか
- <概要>
- 「歯原性疼痛の特徴からわかる非歯原性疼痛の存在」
- 宮下 裕志
-
歯科臨床において、最もよく見られるのは歯原性疼痛である。しかし、意外なほど非歯原性疼痛を訴えて来院される患者さんは多い。特に臨床にて厄介なのは、非歯原性歯痛を訴えて来院される患者さんである。この場合、患者さんが歯痛を訴えているばかりに、対応する歯科医も歯痛の対応をしてしまう可能性が高くなり、当然ながら歯牙由来の原因ではないため、痛みを取ることが出来ず、患者さんの信頼を失うばかりか、新たな問題を作ることになりやすく、患者は歯科医院を転々とすることになりやすい。臨床で、このような事態に陥らないようにするかは、一般臨床においては非常に重要な課題であり、まだまだ解決出来ていない問題である。今回は歯原性疼痛の特徴を十分に理解することで理解しうる非歯原性疼痛の診断についてデスカッションしていきたいと考えている。
- 「『歯が痛い』と言われたときに考えること-非歯原性歯痛の存在-」
- 西山 暁
- 患者や医療者の多くは,歯に痛みを感じる原因は” う蝕” や“歯周病” あるいは ”歯ぎしり・くいしばり”だと思っています.そうすると,患者が「歯が痛い」と訴えた場合,それを”歯自体の痛み”と考えてしまい,”歯の辺りの痛み”という認識を持ちにくくなります.この”歯の辺りの痛み”を生じさせる病態の1つが「非歯原性歯痛」です。
患者が”痛い”と表現しているのであれば,そこに必ず”痛み”は存在しています.その原因をどのようにとらえて対応してゆくのかを解説してゆきます。
登壇者紹介
西山 暁
宮下 裕志
GLOBAL リーダーズセッション
【GLOBAL リーダーズセッション】
なぜアフターコロナ時代において成長し続けるためのMindsetが必要なのか(和題)
- <概要>
- 私たちは人類社会においての特別なコロナ時代を生きています。歴史上、全世界の誰もが、これほど同時に能力レベルを上げなければならなかった事例は過去にあったでしょうか?また、我々歯科医師が、臨床と生活を劇的かつほぼ瞬時にピボットする必要に追われ、起業家精神に触発されたと感じたことはなかったと思います。
Paul Bhatti 先生はカナダで開業されている口腔外科の専門医の歯科医師、医師のダブルドクターあり、カナダにおいてたった3年で50パーセント以上のシェアを確立したSowingo という IT企業の創業者でもあります。Sowingo社はまさにアメリカの歯科版Uber社のような存在で、アメリカ歯周病学会や口腔外科学会からも非常に注目されています。
今回のGlobal Session では、私たちがコロナの新しい状況にただ対応するだけではなく、不確実性を取り除き、それを成長の燃料として使用するためのMindset やStrategyまた、歯科医師として2020年以降の時代に成長するための考え方について、じっくりとPaul Bhatti 先生ともに議論をできればと考えております。
登壇者紹介
Paul Bhatti DMD/MD
宮本 貴成
林 千絵
高齢者と地域医療セッション
【口腔機能低下症セッション】
歯が残ればいいのか? ―口腔機能検査を臨床に生かす―
- <概要>
- 歯がそろっていても、噛みにくい、食べにくい、話しにくい、という患者さんの訴えにであうことがあります。また、補綴治療を行い、痛みなどは消失しても、患者さんの十分な満足が得られないこともあります。
そのような場合、機能を客観的に評価することにより、新たに見えてくるものがあります。本セッションでは、口腔機能精密検査と口腔機能管理の日常臨床での生かし方についてお話ししたいと思います。
登壇者紹介
猪原 健
上田 貴之
高齢者と地域医療セッション
【地域包括ケアセッション】
なぜ地域包括ケアに歯科医療が必要とされているのか。〜実際の現場からの観点で紐解く〜
- <概要>
- 猪原 健
-
「地域包括ケアシステムに、歯科が如何に関わるのか」
厚生労働省が推進する地域包括ケアシステムのことを、あなたはどこまで理解しているだろうか? そして歯科としてどのように関わるべきなのだろうか?
地域包括ケアシステムの肝となるのは、「包括」という言葉で示されている、「住まい」「医療・介護」「予防」「生活支援」サービスの「一体的な提供」である。そしてその実現のためには、一体となった医療介護チームによる「情報の共有」と「方針の統一」が欠かせない。そしてもちろん歯科も、その一員にならなければならないのである。本セッションでは、制度面と実際の考え方をお示しし、皆さんと歯科の果たすべき役割について考えていきたい。- 渡部 守
- 「地域包括ケアシステムでの、歯科臨床の実態 ~疾患モデルから生活モデルへ~」
離島で歯科臨床をしていると、流行に取り残されたような、あるいは時代の最先端を走っているような、複雑な心境になることがある。
高齢化は地方の問題だと思っている人が多い。しかし、今後高齢者の激増に直面するのは東京圏・大阪圏などの都市部である。地域包括ケアシステムによって、「施設ケア」が中心だった時代から、「地域ケア」へ変わり、高齢者は様々な場で生活を営むようになる。そのとき、あなたの歯科医院はその地域の中で何をするのだろうか。あるいは、何もしないのだろうか。
地方は、高齢化において都市部を先行する。そこで働くものとして、この地域の実態を皆様にお話ししたい。
登壇者紹介
猪原 健
渡部 守
オーラルハイジーンセッション
【DHセッション】
なぜ私達は最期まで口から「食べる」を支えるのか?
- <概要>
- 日本ではとてつもないスピードで高齢化が進んでおり、高齢者率が2025年には30%を超えると試算されている。今後、食べることに困難を有する要介護高齢者が増加の一途をたどることは容易に想像がつくはずである。
この食べることの援助として、「摂食嚥下リハビリテーションは、多職種連携によって効果を高める」という報告がなされており、「地域包括ケア・在宅ケア」の重要性が日に日に増していと考えられる。
しかし、歯科医療従事者の大半が歯科医院に閉じこもり、「外来通院できる健康な患者」の「口」だけ向き合っている。口腔を通じて、生涯に渡って患者さんの口腔内を診る私達は、しっかりと現実に向き合い、知り、常に自分達に出来ることを考える必要があるのではないだろうか。
その現状について、口から「食べる」支援を行い、第一線でご活躍の小山 珠美 先生に示唆していただき、歯科医療従事者が「口から食べる幸せを守る」ために知るべきこと、出来ることを考える時間としたい。
【すべての人に口から食べる幸せを】動画
口から「食べる」を支えるために医療者が当事者目線で本当にすべき医療について講演された、MED2013での動画です
【多職種・包括的なサポートで患者・家族の「食べたい」を叶える】
口から食べることを他業種で包括的にサポートするために開発されたKTバランスチャートの紹介です
【口から食べるリハビリテーション】
非経口栄養の長期化から廃用症候群への警鐘、それに対する食事援助の要素、認知症がある場合の対応、経口摂取を持続化するための地域連携の紹介です
【生活期における嚥下障害患者に対する訪問での摂食嚥下リハビリテーションの短期観察による効果】
訪問歯科単独と多職種連携にて摂食嚥下リハビリテーションした場合の効果の相違を、KTバランスチャートを使って評価比較した論文です
登壇者紹介
小山 珠美
小林 真純
オーラルハイジーンセッション
【DHセッション】
なぜ、歯科衛生士は楽しくてやめられないのか
- <概要>
- 歯科衛生士の仕事は口腔と全身の健康を衛るだけでなく、患者さんの健康観を高め、健康寿命を延ばし、患者さんのその先の人生にも関わることができる奥深いものです。
そんな魅力に気づくと、歯科衛生士はやりがいがあり楽しくてやめられません!
一方で、歯科衛生士がその使命を果たすための環境や教育に課題もあり、結婚、出産、育児介護など、女性のライフステージの変化を経験していく中で、離職率が高いのも現実です。
そんな中、なぜ奥山さんは34年も続けることが出来たのでしょうか。
初めは誰だって、歯科衛生士として未熟です。
失敗をすることもあり、自分の未熟さに落ち込むこともあります。
10年くらい経験を積み、やっと歯科衛生士のベースができると言っても過言ではありません。そしてその先には、また新たな歯科衛生士としての楽しいステージが待っています。
このセッションでは、長年歯科衛生士として奮闘してきた奥山さんを交えて、歯科衛生士の魅力について、お話ししていきたいと思います。
多くの歯科衛生士が楽しすぎてやめられない!と思い、長くこの職を続ける歯科衛生士が増えたらもっと私たち歯科衛生士は国民の健康に寄与することができ、歯科衛生士の職業価値が上がっていくのではないでしょうか。
登壇者紹介
奥山 洋実
佐藤 弥生
澤木 美鈴
徳安 杏奈
オーラルハイジーンセッション
【DHセッション】
Why and when your maintenance patients should be recommended to enter periodontal surgical therapy to have an optimum Heath of life time?
生涯に渡る健康を得るためにメインテナンス患者に歯周外科をいつ、何故それを勧めるのか?
- <概要>
- このセッションの目的は、初期段階の治療から歯周再生外科手術の治療を受け入れるまでの間、担当患者を指導するために必要な技術を身につけることを目的としています。
活動性の歯周炎と診断された患者さんを治療する最初の段階は、非外科的な歯周治療です。そして、疾患を管理するためにメインテナンスの段階に入ります。頑張っているにも関わらず、その後のメインテナンスの予約をとっても改善が見られない患者さんがいます。
患者さんの歯周病の結果に影響する様々な側面全てを管理しようとすることは難しいです。治療を行う際、患者さんの全身的、感情的な健康、コンプライアンス、経済的な余裕を考慮する必要があります。これら全ての要素を考慮したとき、どのようにして歯周外科処置を検討する時期を知れば良いのでしょうか。どうして更に確定的な処置が必要なのかと、どの様に説明したら良いのでしょうか。
私の臨床経験に関するプレゼンテーションを通して、歯周再生外科手術を受ける患者さんの準備をする際に直面した課題についてお話します。患者さんの治療を通じて直面する多くの問題に、どの様に乗り越えるのかを検討します。これらのケースを通じて、あなたに実際のシナリオを提供し、最終的に患者さんが必要とする質の高い口腔ケアを提供するためにどの様に取り組むことが出来るのかを説明します。
*本セッションは事前に収録した動画を配信するかたちでご覧いただきます(字幕付)
登壇者紹介
Becki Cole
オーラルハイジーンセッション
【DHキャリアセッション】
なぜ医療連携に歯科衛生士が必要なのか
- <概要>
- 日本は超高齢化社会へ突入し、ヒトが100年生きる時代がもうすぐそこまで来ています。このような社会での医療の目標は「いかに生活の質を保つか」で、「予防・在宅医療」が注目されています。近年、予防歯科学が進歩し、全身の外科手術前後おける口腔ケアが、合併症の予防や入院期間を短縮することが明らかとなったことや、高齢者医療においては、高齢者の口腔内環境を踏まえた口腔ケアが誤嚥性肺炎を予防することなどがわかってきました。次世代の歯科医療は、担当患者の人生に関わる医療全体を想像すべきであり、医科―歯科(さらには外来歯科―病院歯科―訪問歯科)と切れ目のない連携医療が重要となります。 そこでこのセッションでは、実際に外来歯科、病院歯科、訪問歯科分野での第一線で活躍されている歯科衛生士とともに①医科歯科連携を行うにあたっての歯科衛生士の重要な役割、②実際にその道を進んできて今思うこと、③今後の展望についてのトークセッションを行い、それぞれの長所を明らかにすることで、歯科衛生士の持つ可能性について検討していきたいと思います。
登壇者紹介
瓜生 幸代
本田 智恵子
濱本 瑠美
アフターコロナの歯科医療
【院長セッション】
予防特化型歯科医院の新たなる挑戦
〜何故、今、歯科医院は新たなる進化に挑まなければならないのか?〜
- <概要>
- 人生100年時代と言われる今、歯科医院の真にあるべき姿とはなんだろうか。
予防歯科医療のプラットフォームとは、妊産婦から乳幼児、そしてそこから患者の成長と寄り添いながら、高齢者にいたるまでを見守り続けることである。
分科が基本となる医科とは異なり、生涯に携わることのできる連続性こそが予防歯科医療の本当の意味での価値であり、かかりつけ歯科医やかかりつけ衛生士による未病への挑戦こそが予防歯科医療の哲学なのではないかと考える。
現代社会における利便さは子供たちの発育不全を促し、超高齢社会を迎えた日本における全身疾患やフレイルの問題はこれからの医療にとって大きな課題となるであろう。
今、世界は『sustainable』と言う言葉を中心に動き始めている。
真に社会に求められ、真に社会に認められ、そして真に社会に貢献できる歯科医療とはなにか。
本セッションは『予防特化型医院の新たなる挑戦』をテーマに、医院改革の実際を『新規』『継承』『移転』における多様な視点から、三人の演者でディスカッションしていきたいと思う。
これからの未来を見据える『新たなる進化への挑戦』は、まだ始まったばかりである。
登壇者紹介
安藤 壮吾
大島 拓也
押村 憲昭
アフターコロナの歯科医療
【医科歯科連携セッション】
何故、歯科医院の健康ステーション化が、ひきこもり支援となるのか?
〜歯科医院は誰もが安心して過ごせる場所に光を当てる力を持っている〜
- <概要>
- 社会的ひきこもりは、国内に100万人以上の存在が報告され、精神疾患への偏見や誤解のため、本人や家族が医療機関や相談機関への来所をためらう事が稀ではなく、最近では「8050」問題といわれるように長期化と高年齢化が社会問題となっている。心の不調に関する相談を躊躇うひきこもり者でも、歯科へは受診していることが稀ではなく、歯科医院には心の不調を抱えた患者が訪れることが稀ではない。本セッションでは、心の不調を抱えた患者に対するアプローチ方法を精神科専門医から学びながら、心の不調をもつ患者が気軽に相談できるネットワーク作りの一助として、歯科医院を利用する方法を検討したい。
登壇者紹介
加藤 隆弘
関 善弘
リーダーシップセッション
【リーダシップと人材開発セッション】
Lead the Self!なぜ3人は、リーダーシップの旅を楽しんでいるのか?
- <概要>
- “リーダーシップとは、私たち一人一人が自分の生き方、生き様を問うことだ。”『リーダーシップの旅』より
PHIJ創設者で、アメリカで終身教授、歯科医師会の会長まで上り詰めた宮本先生。MIDG理事やANA、大手保険会社とのプロジェクト、異業種・政治家とのネットワークも豊かな栗林先生。歯科医師で初めてグロービス経営大学院でMBAを取得し、歯科医院経営の言語化を推し進める園延先生。
この3人は、リーダーシップをどう捉え、育んできたのか。今に至るまで、どんな失敗や葛藤があったのか。リーダーシップを磨くために、どんな習慣を心掛けているのか。
3人との対話を通じて、自分自身の【Why?】を見つめ直し、楽しい旅を【Restart】するSessionとなれば幸いです。
登壇者紹介
栗林 研治
園延 昌志
藤久保 元希
宮本 貴成
リーダーシップセッション
【ライフシフトセッション】
なぜ我が国の戦略を紐解く必要性があるのか
〜Life Shiftを支える我が国の戦略、未来へのマイルストーンを模索する〜
- <概要>
- 世界保険統計2019によると、世界の平均寿命は2000年からの16年間で6.6歳伸びているという。そこおいて、我が国は世界に先駆けて人生100年時代に突入しようとしている。
London Business Schoolのリンダ・グラットン女史は世界的ベストセラー ”Life Shift: Let Go and Live Your Dream”において、「長寿化に伴い人生戦略が、教育・仕事・引退の3ステージから、マルチステージへとシフトしていく」/「長い人生を有意義に生き抜くための資産の一つがVitalityである」と提言している。Vitality とは精神的・肉体的に健康であることを意味し、医療従事者にとって馴染みのあるWell-beingに近しい概念である。
世界最高レベルの平均寿命と保健医療水準を実現してきた我が国の医療システムもまた、人々のVitality/Well-beingを面として維持していけるシステムへとシフトしようとしている。そこにおいて、生きる力を支える医療である歯科医療はどうあるべきか。厚生労働省の田口円裕歯科保健課長をお招きして、未来へのマイルストーンを模索するセッションとなる。
登壇者紹介
赤司 征大
田口 円裕
Next Vision セッション
【相互依存する健康社会の実現】
- <概要>
- 我々は人類史上もっとも長生きするホモサピエンスとして新しい課題に直面している。今から100年前、平均寿命が50歳前後だった時代の死因トップ3は感染症疾患(結核、インフルエンザ、胃腸感染症)だったが、長寿化が進んだ現在の死因トップ3は加齢に伴う慢性炎症性疾患(がん、脳心血管障害など)に変化した。
生物学的な長寿化が進むと同時に、日本社会は人口減少社会に突入し社会保障費の増大による日本経済の圧迫が大きな社会課題になっている。現在の健康保険制度では疾病に対する医療サービスは充実しているが、結果、健康に対する価値観が安近短になりがちで一歩手前の人が健康でいられるための予防の制度設計や決定的な打ち手には至っていないのが現状である。
一人ひとりの患者さんの「個人の健康」に向き合うアプローチも不可欠だが、それと同様に重要なのがマスを対象にした公衆衛生の発想である。公衆衛生というと学問的な硬さをイメージしがちだが、「個人の健康」に対して「集団の健康」を考える分野というとわかりやすい。われわれの健康に影響を与える1番の要因は「環境」であることが過去のデータからわかっている。例えば新型コロナウイルスにおいては、政策や社会の規範などの環境因子が私たちのマスク装着や手洗い頻度の習慣づけの向上に寄与しているだろうことはわかりやすい事例だと言える。
その発想を応用して予防医療や予防歯科という考えかたや行動が一般化できれば、生物学的寿命と健康寿命が縮まり、結果的に守れる健康と命を守って一人ひとりが寿命をまっとうできるような社会の実現に向かうのではないかと考えている。
予防医療分野のなかでも特に予防歯科は1980年頃からの北欧諸国での取り組み事例や科学的エビデンスにより確度の高い疾病予防や、医療費の抑制に成功したデータが存在し全身予防に先立てて効果的なフィールドにもかかわらず、一般社会におけるその重要性はまだまだ十分とは言えないのが現状である。本セッションでは「予防歯科を社会のデフォルトに」を実現する第一歩として、予防医療を専門とする一流のパネリストとともに社会における口腔健康の実現に向けた提言ができればと考えている。
登壇者紹介
石川 善樹
武内 和久
築山 鉄平
林 英恵
10XEducationセッション
- <概要>
- 昨年から私たちPHIJは全国の研修医を対象にした無料の1年間オンラインエデュケーションを開講いたしました。その名も10XEducation(テンエックス)「10倍の価値を社会に与えられる人材を育成する」ことを目的に、小さな完成人材ではなく、大きな未完成人材を歯科界と社会に輩出するための登竜門です。昨年は440名の研修医をはじめとした若手の先生にご登録いただき、3月末をもってプログラム修了を迎えます。去る12月9日に講義出席率が高く、レポート提出の総合成績上位10名が受講生を代表してプレゼンテーションを行い、その中でも特に上位3名の先生方には世代を代表してアップデートミーティング特別セッションにご登壇いただき、10Xを受けてどう考えたか?これからのビジョン、理想の歯科医師像について、歯科医療の社会的責任、国際社会に対する日本の歯科医療の形のいずれかのトピックをお話しいただく予定です。感性の鋭い次世代を担うトップリーダーの魂のプレゼンにぜひご期待ください!
登壇者紹介
中川 祥一
渡邉 泰斗
秋山 みなみ
(五十音表記・敬称略)
※セッションの詳細およびスピーカーは、2020年11月1日現在のものです。
- Schedule -タイムテーブル各セッション名を選択すると、プログラム詳細に移動します。
11:00
12:00
13:25
13:55
14:00
15:00
15:20
16:20
16:40
18:00
※各タイムテーブルは横スクロールできます。
- ENTRY -参加申し込み
申し込みは締め切らせていただきました。
- ARCHIVE -アーカイブ動画
PHIJが運営するYouTubeチャンネル「PHIJ・DSJ・10X見聞録」にて、
2020年開催のUpdatemeetingの模様を一部Youtubeにて公開しています。
是非チャンネル登録の上、各種動画をお楽しみください。