PERIO HEALTH

- Message -挨拶文

大会長 今林 大輔
大会長 今林大輔

【経歴】
・いまはやしデンタルオフィス 理事長 歯科医師

【プロフィール】
・2001年 九州歯科大学 卒業
・2012年 いまはやしデンタルオフィス 開業

ご挨拶

アップデートミーティング2025ホームページをご覧いただきありがとうございます。
今回我々は「提案」をテーマに掲げました。
それに関してぜひ一度考えていただきたいことがあります。

いわゆる骨太の方針で示された通りに診療報酬改定は行われました。
小児から高齢者まで口腔機能管理や疾病予防に重点が置かれています。
これに沿って診療を行う皆さんの目的は何でしょうか?

う蝕や歯周病、欠損補綴など事後処理型(問題解決型)の医療から
脱却する手段として予防を軸に日々の診療を行う。
その疾病(う蝕、歯周病、欠損)が減少すると新たな問題(口腔機能異常、在宅高齢者)を見つけて解決を行う。
政府の方針(および提案)どおりに粛々と医療を行う毎日を送ることだけが目的ではないはずです。

我々は、思考の前提を問題解決型のスパイラル(繰り返し)から転換すべき時代に生きていると認めてください。
行っていることは同じでも、繰り返す終わりなき戦い(歯科人生)から
明日を創ることにコミット(約束)する人生を送りませんか?

「良し」と「佳し」読みは同じでも、
後者は「めでたい、時機がちょうどよい」との意味を持つといわれています。

ぜひ会場に足を運んでください。
そしてアップデートミーティングで「始め良ければ、終わり良し」を学んで、
「佳き日の始まり」を創造しましょう。

FOUNDER'S MESSAGE挨拶文

Founder 宮本 貴成
Founder宮本貴成

【経歴】
・Metro West Ortho Plus Perio
・米国歯周病学会認定医
・クレイトン大学特別教授
・ネブラスカ州立大学客員教授
・オマハ歯科医師前会長
・アメリカ歯周病学会第五支部会長

【プロフィール】
・American Academy of Periodontology Foundation から「歯科界の将来を担う最も優れた教育者25人」の中の1人に選ばれた。
・Perio Health Institute Japanの設立者。
・最新のテクノロジーやサイエンスの知識を持った世界中の歯科医師を、歯科界の有能なリーダーとして育成している。
・また、数々の歯科ベンチャー企業に投資も行う。
・歯周外科の専門医としてアメリカでトレーニングを受けた後、Metro West Ortho + Perio を開業し、フルタイムで臨床にも携わる

ご挨拶

歯科教育技術の向上、歯科界における性別や年齢や人種に関わらず活躍できる場の創造、
そして予防医療の普及を目的として、2008年にスタートしたPHIJ、今年でいよいよ16年目に突入します。

最近話題になっているChatGPTを作り出した、
OpenAI社の創設者のサム・アルトマンさんがおっしゃってる言葉があります。

“スタートアップ企業には、ハードスタートアップとイージースタートアップがあります。
ハードスタートアップの方が圧倒的にシンプルで簡単であると私は信じています。
なぜならば、人類は何かエキサイティングでそして毎日行ってる仕事が世の中のためになると、
本当に思えることのために、人々は一生懸命働くと私は強く信じているからです。”

PHIJにおきましても、難しい新たな価値作りへの挑戦を試みる歯科医師をこれからも果敢に応援していき、
我々自身もハードスタートアップを果敢にチャレンジする組織であり続けたいと思っています。

米国スペースX社が最初のロケットをランチするまでにかかった時間が7年。
Googleのオートメーティッドカーが走り出すまで13年。
そしてアポロプログラムで、初めて人類が月に人を送り出すのにも8年の年月がかかっています。

日本の歯科界における独自の価値を創造し、世界にそれを届け出せるような人材を発掘し、
そのようなマインドセットを社会で熟成させるのにも、これから10年近くはかかるのではないでしょうか?

2025年のPHIJアップデートミーティングの内容も、ラインナップを見ていただければわかるように、
新たな挑戦そしてこれから10年後の歯科界におけるムーンショット(ハードスタートアップ)を
喚起する内容となっております。
新たな予防歯科における価値の創造について、アジア、そして世界への玄関口である福岡で、
皆さんと一緒に考え、語り合えるのを楽しみにしています!

- Director's Message -挨拶文

築山 鉄平
Director 築山 鉄平

【経歴】
・医療法人雄之会 つきやま歯科医院 総院長
・PHIJ, DSJ 主宰
・AAPボード認定歯周病インプラント専門医、EAO認定インプラント専門医
・九州大学卒業
・タフツ大学歯学部post-graduate program修了

ご挨拶

予防歯科を理念の中心に据えたクリニックで合言葉のように言われてきた「ゆりかごから墓場まで」という言葉。
2025年のアップデートミーティングはその「ゆりかご」と「墓場」に焦点をあて議論をしたいと考えています。
ただ、ゆりかごはともあれ「墓場」というのは一般の人には少し違和感があるようで、「始め良ければ、終わりよし」とより一般的な副題表現にいたしました。

過去の予防歯科の先人たちの知恵と努力によりカリエスフリーのこどもたちがとても多い時代になり、公衆衛生的にはまだまだ課題を残すものの歯の形態を健全に温存するというミクロの目標は達成されつつあります。その健全な歯を収納する顎骨の成長や、その顎顔面成長を適正な方向へ導く健全な機能の獲得に多くの歯科医療従事者の視線が注がれていて、それは予防歯科の一つの時代が次の時代に大きく様変わりしている様相を呈しています。これは日本国内に限ったことではなくて、西洋諸国のアンテナが立ってる先駆者たちがその気づきをさまざまなジャーナルに科学的根拠として次々と投稿、証明し始めています。今回のアップデートミーティングでは海外の知見を貪欲に吸収し、新グローバル水準の予防医療を追求する先生方を招聘して、クリニックに落とし込むことを目的にし、概念的なところからその実践のさまをお話いただく予定になっています。むし歯、歯周病の口腔内2大疾患を医科的視点から予防するメディカルトリートメントモデルの次は、それによって温存された健康な硬組織・軟組織をあやつる機能の最適化を考えるファンクショナルトリートメントモデルという概念が必要になってきました。初日のセッションでは参加者のみなさまとその夜明けをあらためて目撃したいと思っています。

私たち予防歯科型診療所のミッションの一つに生涯メインテナンス通院される患者さんの口腔健康を維持することが挙げられます。しかしながら70-75歳を境に何らかの理由から8割以上の患者さんが定期的な歯科診療所通院が困難になってきます。つまり生涯患者さんの口腔健康維持を目標にするのなら在宅診療や訪問診療の選択肢を排除するわけには参りません。ただ在宅・訪問診療では診療所で実践してきた正義や常識とは全く違う視点から患者さんやその患者さんを取り巻くステークホルダーや環境をトータルで考えて一人一人のオーダーメイドの対応が必要になってきます。そのような高齢患者においても歯の形態が維持されていればいいわけではなく、あるいは誤嚥性肺炎防止のために口腔衛生状態が維持されていればいいわけではなく、それ以上に咀嚼嚥下の機能に注目したオーラルフレイルへのアプローチが鍵になってきます。高齢者にとってもまさしくそのフレイルのステージでも機能の最適化を考えるファンクショナルトリートメントモデルの概念が不可欠です。2日目のセッションではその最前線で長年向き合ってきたエキスパートをお招きして私たちの道標となっていただきます。

2025年のアップデートミーティングは診療所で高品質な予防歯科や歯科治療を実践している歯科医院だからこそ描ける全世代型で次世代型の予防歯科スタイルをみなさんと考える機会にしたいと思います。昨年に引き続き、今最も勢いのある地方都市:福岡、博多で多くのみなさまとお会いできるのを心待ちにしています。

OVERVIEWイベント概要

開催日時
2025年2月2日(日)・3日(月) 2日:9:30~18:45(開場9:00) /
19:45~ アフターパーティー
3日:8:45~16:15(開場8:15)
会場
九州大学医学部 百年講堂 〒812-8582 福岡市東区馬出3丁目1番1号
【福岡空港からお越しの場合】
地下鉄箱崎線「馬出九大病院前」下車 徒歩8分
【天神からお越しの場合】
地下鉄箱崎線「馬出九大病院前」下車 徒歩8分
【JR博多からお越しの場合】
地下鉄箱崎線「馬出九大病院前」下車 徒歩8分

詳しくはこちら
参加費
■団体参加
2〜5名まで   1名につき 26,400円(税込)
6〜10名まで   1名につき 22,000円(税込)
11名以上    1名につき 19,800円(税込)
※1名でのご参加は「個人参加」の区分でお申し込みください。
■個人参加
1名 33,000円(税込)

■10X受講生(2024年度受講者のみ)
1名 11,000円(税込)

※上記にお昼代は含まれておりませんので各自で会場周辺か、会場内に持込で済ませていただくようになります。
※アフターパーティー代の参加費は別途頂戴します。参加費はアフターパーティーの項目をご確認ください。


アフターパーティー
■詳細 日時:2025年2月2日(日) 19:45〜
参加費:お一人 15,000円(税込)
会場:ソラリア西鉄ホテル福岡
〒810-0001 福岡市中央区天神2-2-43
西鉄福岡(天神)駅と西鉄天神高速バスターミナル
に直結
地下鉄空港線天神駅5番出口より徒歩約5分
ソラリアプラザ6階

詳しくはこちら

参加申し込み
主催
Perio Health Institute Japan

PROGRAM セッションプログラム

予防歯科医療の核を考える

日本の人口構造は、戦前のピラミッド型から、戦後のツリガネ型、現在のツボ型と変化し、2050年には棺桶型と呼ばれる人口構造になると予測されています。
そのような中、歯科疾患実態調査によれば8020達成者は増えていると報告されているものの、日々来院される患者さんの残存歯の状態は必ずしも良好とは言えず、残存歯数の増加が必ずしも良いことかと言われると疑問が残ります。大切なのは残存歯の数ではなく、残存歯の質であり、残存歯の質を維持するには、早い段階からの予防歯科医療が必要であると考えます。
「始め良ければ終わり良し」を実現するため、高齢化社会における予防歯科医療の核となる部分を考察し、当院が力を入れていることについて報告します。
登壇者紹介
  • 仲川 隆之

    仲川 隆之

「予防に根付く小児歯科医療」
〜つきやま歯科医院U18のあゆみ〜

1989年に当院が福岡市の井尻の地に開院して、およそ35年となります。築山雄次院長(現理事長)は当時、むし歯の洪水といわれる時代の中、『地域の人たちの歯を守りたい』という一心でこの地に腰を据えました。そして、地域の人たちに少しでもむし歯の予防に関心を持ってもらうために、コミュニケーションを重視し、患者さんの想いに寄り添う予防を実践してきました。
17年後の2011年、私たちは酒田市日吉歯科にて熊谷崇先生からメディカルトリートメントモデルを学びました。それからは『生涯自分の歯で』を目指し、地域の皆様の口腔健康に寄与できるよう、長く培ったコミュニケーション力に加え、科学的根拠に基づくリスク診断、リスクコントロール、そして患者教育を行いながら、口腔疾患の予防に取り組んでいます。そして、『U18こそ、健康と予防の礎である』という信念の下に、この14年間U18チーム一丸となって子ども達の口腔の健康と向き合ってきました。
今日は、2011年から2025年までの14年間に、当院のU18で私たちはどんなことを行ってきたか、また、その成果はどうであったか、ということについて、お話ししたいと思います。
登壇者紹介
  • 渡辺 里香

    渡辺 里香

ディスカッション

登壇者紹介
  • 仲川 隆之

    仲川 隆之

  • 渡辺 里香

    渡辺 里香

  • 今林 大輔

    今林 大輔
    ファシリテーター

「21世紀の歯科医療革命:
世界の潮流が導く
未来の健康モデル」
副題:原因療法による
真の予防医療と口腔機能の進化

歯科医療は、むし歯や歯周病の予防を目指す「支援の医療」から、口腔機能の発達と不正咬合の予防を追求する新たな時代へと突入しています。これまでの対処療法を超え、いよいよ「根源的な健康支援」を目指す未来が見えてきました。私たちの目指すべきゴールは、単なる予防ではなく、口腔機能を正しく診査し、診断し、病気の根源に立ち向かう「原因療法」による本質的な健康支援です。
本講演では、「ORT(オーラルルートセラピー)」という独自の理論を基に、口腔に現れる疾病の原因を解明し、その本質に向き合うことの大切さを提案します。このアプローチは、子供たちの健康な未来を支えるための新たな医療哲学であり、歯科医療がその使命を果たすために必要不可欠な視点です。
今、歯科医療は世界の潮流とともに進化しています。私たちは、口腔機能の健全な発達を支援することが、子供たちの全身の健康、そして未来の社会を築く基盤となることを確信しています。本講演を通じて、21世紀の歯科医療が果たすべき役割と、その可能性を共に探求し、歯科医療に携わるすべての方が未来の健康のために一歩を踏み出す契機としたいと考えています。
登壇者紹介
  • 井上 敬介

    井上 敬介

  • 馬場 聡

    馬場 聡
    ファシリテーター

なぜ口腔機能発達不全症は
起きるのか?
なぜ歯列不正や
頭蓋顔面発育異常は起きるのか?

10年前に歯科医院に保育園を併設し、乳幼児の腔機能発達不全症に取り組んできました。そこで分かったのは国の作成した離乳支援ガイドの問題点です。月齢だけを目安にしているため、離乳食の開始時期が不明確です。離乳初期、中期、後期、完了期との名称では何が大切な時期なのか全くわからず、さらに、乳臼歯が萌出する前に離乳支援が終了し、臼歯で咀嚼するための支援が全くない点です。これらの問題点を改善するために「離乳ガイドブック」を作成しました。
25年前から床矯正治療で約4500名の小児を治療してきた経験から、歯列不正や頭蓋顔面発育異常は口腔機能発達不全の結果であることが分かりました。口腔機能発達不全→歯列不正→頭蓋顔面発育異常の順に発症します。乳児期から口腔機能発達不全が始まり、幼児期から学童期にかけて歯列不正発症し、思春期に頭蓋顔面発育異常に発展します。
結果が分かっているのですから、そこから原因を考えるのはとても容易な事です。歯列不正の種類からその原因となっている口腔機能発達不全を診断し、治療することで頭蓋顔面発育異常を予防することができると考えています。本講演では、長年の臨床経験をもとに、はなだ歯科クリニックで行っている乳児期、幼児期、学童期にアプローチついてお話したいと思います。
登壇者紹介
  • 花田 真也

    花田 真也

  • 渡辺 里香

    渡辺 里香
    ファシリテーター

0歳児から歯科が関わる意義と
歯科医師会の役割

愛知県歯科医師会では、「0歳児からの口腔機能育成事業」に取り組み9年目を迎える。0歳児から歯科が関わる意義と、歯科医師会組織の役割は何であろうか?子どもが良好な口腔機能を獲得するには、正しい嚥下や咀嚼、食行動の学習、それらを支える身体の発育発達、心理発達、育児環境など、様々な要因が複雑に絡み合う。
当院では「0から2歳児のための歯科室」を開催し、子どもの口腔の良好な発育発達と生活習慣の確立を目指すと共に、情報が錯綜する現代において、子どもを歯科医の立場から客観的に個別的に捉え、多職種との連携も視野に入れた個別支援を行っている。小児口腔機能管理料は保険算定が可能となったが、全国での算定件数が少ない中、愛知県は47都道府県内1位の算定件数である。
12歳DMFT指数0.2本と全国3位以内を実現、維持され、口腔機能に目を向けやすくなった。しかしながら、それだけでは留まらない愛知県歯科医師会の取り組みについてもお話していきたい。
登壇者紹介
  • 今泉 三枝

    今泉 三枝

ディスカッション

口腔の2大疾患である「むし歯」「歯周病」は、多くの科学的根拠が示され、予防法は確立しつつあると言っても過言ではないでしょう。では今後、子どもの歯科医療において、私達が取り組むべき課題、テーマは何でしょう?それは子ども達の口腔機能と不正咬合の問題に他ならないのではないでしょうか。
このセッションでは、新生児期から学童期までの子ども達の発育や機能の問題に目を向けてみました。井上先生、花田先生、今泉先生の3人の先生にご登壇いただき、子ども達の日常生活の中から見えること、嚥下や咀嚼、舌位、口腔周囲筋の使い方、姿勢、呼吸といった様々な視点から、「子ども達が良好な口腔の機能と形態を獲得するために」「問題が生じてしまった時にどうするか」という内容について、お話いただきます。3人の先生のお話の中に「未然に防ぐ」「重症化を防ぐ」と言ったヒントがたくさん溢れているはずです。どうぞよろしくお願いいたします。
登壇者紹介
  • 井上 敬介

    井上 敬介

  • 花田 真也

    花田 真也

  • 今泉 三枝

    今泉 三枝

  • 渡辺 里香

    渡辺 里香

PHIJ医院DHのリアル
~それぞれの歩みと変化〜

「MTMベースの予防医療」が日常になっているクリニックの歯科衛生士達4人が今日まで歩んで来た道とは?
1人目は、「つきやま歯科医院」でご勤続され、今年で14年目となる矢野貴子さん。
新卒で井尻の本院勤務後、現在は「つきやま歯科医院専門医療クリニック天神」でご活躍されています。同じ医療法人の中で変化していく働き方や、専門医と働く歯科衛生士の役割をお話しいただきます。
2人目は、「いまはやしデンタルオフィス」にご勤務され、2020年からはSHEES設立最年少メンバーとして活動されている徳安杏奈さん。2020年の京都アップデートミーティングでMTM導入へ全力で取り組む力強いご発表も記憶に新しいですが、その後結婚出産、仕事復帰されました。この5年間で起きた環境や心の変化のリアルをお話しいただきます。
3人目は、現在「長谷川みらい歯科・矯正歯科」ご勤務の今井千鶴さんです。山形、長野、栃木と拠点を移しながらも診療スタイルは一貫して最高峰の予防歯科でご勤務され、4人のお子さんの子育て中です。加えてPHIJ東京コースや、SHEESの勉強会にも積極的に参加されており、不可能にも思えるこの状況のリアルを共有できればと思います。
4人目は、「星野歯科駒沢クリニック」にご勤務でSHEESの小林真純さん。星野歯科に勤務後10年目でMTMを導入、紆余曲折を経て予防システムがやっと医院に根付いた後も、DH教育、DH不足、スタッフ産休育休問題など予防システムだけでなく、女性が働く環境改革にも取り組んだ星野歯科の10年をお話させていただきます。
立場やキャリアの違う4人のPHIJ医院の歯科衛生士のリアルを共有しながら予防歯科医療のより良い未来を歯科衛生士が考え、アクション出来る1時間にしたいと思います。ファシリテーターはSHEESの濱本さんが務めます。
登壇者紹介
  • 矢野 貴子

    矢野 貴子

  • 徳安 杏奈

    徳安 杏奈

  • 今井 千鶴

    今井 千鶴

  • 小林 真純

    小林 真純

  • 小林 真純

    SHEES
    濱本 瑠美
    ファシリテーター

クリニックセッション①
産業歯科保健を
始めてみませんか?
〜 いまこそ働く人たちに
歯科保健アプローチを 〜

産業歯科保健と聞いて、皆様はどのようなイメージを思い浮かべますか?歯科特殊健診?企業健診?企業での歯科講話?など、日常の臨床とかけ離れているものと想像する方も多いのではないでしょうか。
産業保健とは「健康で安心して働ける職場づくりを目的とした活動」の事を指します。現在日本の労働人口は6,925万人とも言わる一方で、その高齢化も指摘されています。そのため、企業にとって社員の健康が経営の業績に大きく関わりがあることが周知され、各社は独自で社員が健全に仕事をできる環境づくりに力を入れています(健康経営)。その取り組みの一環として今注目されているのが、歯科保健アプローチです。
何故、歯科保健が健康経営に関わりがあるのか紐解くと、「生活習慣」という共通のキーワードが見えてきます。我々が、日常臨床において壮年期を中心とした歯科保健指導を行う際には、生活習慣の把握を行うことが、口腔管理の効果を高める要素の一つになるかと思います。
壮年期の多くは働いている立場におり、その職種によって生活習慣が異なります。故に臨床の現場においても職域への理解や関心を持つことは、口腔管理を行う上で重要な診査とも言えます。
今回は、職域における健康づくりを皆様と共有して、産業歯科保健の学びを日頃の臨床にご活用いただければ幸いです。
登壇者紹介
  • 沼田 和治

    沼田 和治

クリニックセッション②
王道の歯科医療がもたらす未来
〜アバンダンスデンタルの
軌跡と挑戦〜

アバンダンスデンタル名古屋は、「世界水準の予防と治療」を診療コンセプトに掲げ、名古屋駅で開業して3年目を迎えました。初代院長の金谷が築き上げた基盤を、現院長の伊佐津が引き継ぎ、「10X的な成長」を遂げています。アバンダンスデンタルは、PHIJが理想とするクリニック像として、予防と治療の両面において世界水準を実践し、患者の健康を長期的にサポートすることに注力しています。また、若手歯科医師の育成にも力を入れ、教育体制の強化と持続可能な医院運営を実現しています。
このたび、新たに「アバンダンスデンタル宇都宮」をオープンする運びとなりました。宇都宮クリニックでは、名古屋での成功事例を踏襲しながら、地域に根ざした予防歯科の普及と治療技術の向上に貢献していきます。
本講演では、これまでの軌跡や成長の秘訣、そして今後の展望についてお話しします。診療コンセプト、専門医との連携、若手育成を軸に据えた具体的な取り組みを通じて、皆様の医院運営や成長戦略の一助となることを願っています。
登壇者紹介
  • 金谷 宏樹

    金谷 宏樹

  • 伊佐津 貴之

    伊佐津 貴之

外来に来られなくなった人
の口の中

人生の後半には誰もが、要介護期間を過ごすことが知られており、その期間は10年にも及ぶ。
この期間は歯科医院への通院は不可能であり、多くの患者は歯科医療から遠ざかることになる。さらに言えば、死が約束づけられたその時には、さらに、歯科医療の影は薄くなる。
この期間の口腔内は荒れ果て、これまで大事にしてきた歯や補綴物が、むしろ牙をむいて患者自身に襲い掛かろうともしている場面もある。一方、歯科医療者以外の医療者、介護関係者は、このような時期にこそ、その存在に意義を持つ。
人生の最終段階にある人の口の中を知ると、私たちの通院が可能な時期に考慮しておかなければならないことや、通院が不可能になった後にしなければならないことが見えてくる。「元気な人専用の歯科医院」から、「人生のすべてを支える歯科医院」になるために、外来に来られなくなった人の口の中を知ってほしい。
登壇者紹介
  • 菊谷 武

    菊谷 武

MTMを超えて:
機能管理型歯科医療への
新たなパラダイムシフト

現代の歯科医療は、従来型の治療・補綴型から、リスク管理に基づく予防中心型の医療へ変化しつつある。特にMedical Treatment Model (MTM)を実践しているクリニックは、この取り組みを基軸として医院運営がなされており、より徹底して行っていると言えるだろう。しかし、歯を保存するだけでよいのだろうか。加齢や生活習慣による口腔機能の低下、いわゆるオーラルフレイルに対する対応は、まだ十分に行われていないのが現状である。
超高齢・少子多死社会に生きる私たちは、単に歯を守るだけでなく、その機能も維持・向上させることが求められている。これは、MTMから、Functional Treatment Model(機能管理型モデル)への進化とも言えるだろう。残念ながら我々は、これまで受けてきた専門教育の中で、これら口腔機能の評価やリハビリテーションを十分に学んで来たわけではない。しかし我々自身がアップデートし、口腔機能への取り組みを加えることによって、別次元の臨床や歯科医院経営へ繋がっていくと考えられる。本セッションを通じ、皆さんと口腔機能管理をベースにした歯科医療を体現していきたいと考える。
本セッションでは、この新たなパラダイムを実際の臨床現場で実践している先生をお招きし、クリニック単位での具体的な取り組みや、その事例をご紹介いただく。
口腔機能低下症/オーラルフレイルの予防と治療を一体化させることで、患者のQOL(生活の質)向上にどのように貢献できるのか、また予防歯科経営(MTM)との相乗効果についても深掘りしていく。
登壇者紹介
  • 猪原 健

    猪原 健

  • 神田 彰子

    神田 彰子

  • 高屋 翔

    高屋 翔
    ファシリテーター

訪問診療の準備と心得

近年、外来歯科診療において「歯を残すこと」が重視される一方で、その結果として通えなくなり・磨けなくなりという環境においては、誤嚥性肺炎のリスクが増加する可能性があることを忘れてはなりません。特に高齢者においては、口腔内の不衛生や歯周病が誤嚥性肺炎の引き金となることが多く、歯を残すことが必ずしも最良の選択とは限りません。
この講演では、人生100年時代の予防歯科についてお話しさせて頂き、外来で歯を残すことの次の段階として必要な訪問診療の重要性についてお話しします。訪問歯科診療は、患者の口腔環境を適切に管理し、必要に応じて適切な治療を行うことで、誤嚥性肺炎のリスクを低減する手段となります。私たち歯科医師は、患者の全体的な健康を考慮し、口腔内の衛生状態を保つ責任があります。
訪問診療を通じて、患者との信頼関係を築き、個々のニーズに応じたケアを提供することが求められます。結果として、患者の生活の質を向上させ、誤嚥性肺炎を防ぐための実効性のあるアプローチを導入することが可能となります。
登壇者紹介
  • 押村 憲昭

    押村 憲昭

  • 中尾 祐

    中尾 祐
    ファシリテーター

ディスカッション

登壇者紹介
  • 菊谷 武

    菊谷 武

  • 押村 憲昭

    押村 憲昭

  • 中尾 祐

    中尾 祐

  • 築山 鉄平

    築山 鉄平
    ファシリテーター

歯科訪問診療という
歯科医療のリアル

皆様は歯科訪問診療にどのようなイメージを持たれているでしょうか?
訪問診療で何をすれば良いのか分からない、興味はあるけど始める余裕がない、算定が複雑で難しそうという声を多く耳にします。しかしながら、基本的な知識・技術そしてちょっとしたコツを得ることが出来れば、これほど患者や社会の役に立ち、喜ばれ、やり甲斐を感じられる歯科医療は他に類を見ません。75歳以上になると歯科医院に通える患者は約1割程度になるともいわれています。通えない患者が多くなる中で、しっかりと予防し口腔健康管理を行ってきた患者の口腔は最期にはどうなるのか・・・その真実は訪問診療の現場にあります。
PHIJでは2025年より訪問歯科導入ファンダメンタルコースを開講します。今回はその中から2名の講師が歯科訪問診療の意義や取り組み、コース内容などについてお話します。
超高齢社会であり高齢化率が30%目前となっている本法において、訪問診療について学んでおくことは歯科医療最前線であり、必須ともいえます。
是非この機会に歯科訪問診療という歯科医療のリアルに触れて頂ければと思います。
登壇者紹介
  • 鈴木 宏樹

    鈴木 宏樹

  • 中尾 祐

    中尾 祐

CONTACTお問い合わせ

UPDATE MEETING 2025
主催:Perio Health Institute Japan
PHIJ事務局
問い合わせ先:phij@fukuoka-tdc.com