日程
2019年7月16日(火)19:00~
講師紹介
岸本隆明先生
岸本歯科
米国歯周病専門医
米国歯周病学ボード認定専門医 (Diplomate, American Board of Periodontology)
長崎大学歯学部臨床準教授
- 2007年
- 長崎大学歯学部卒業
- 2008年
- 同大学附属病院 勤務
- 2012年
- 同大学大学院(歯周病学)修了
- 2013年
- 岸本歯科 勤務
日本歯周病学会認定医取得 - 2014年~2017年5月13日
- インディアナ大学歯学部 歯周病科大学院専門医課程修了
MSD取得 - 2017年10月帰国
- 最先端の情報を元に歯周病とインプラントを専門に診療
本セミナーへのコメント
PHIJのコンセプトに沿った予防医療の実践によって今後カリエスや歯周病によって歯を失っていくことは減っていき患者のQOLも向上していくと思われます。しかしながら、平均寿命や健康寿命が今後増加していく中で長期的には歯根破折などによって抜歯が必要なケースやインプラントのメインテナンス期間の長期化による合併症のマネージメントなどの増加も今後の課題になっていくであろうと思われます。このようにインプラント治療の合併症を予防するために、歯科医師が行うインプラント治療は天然歯と同様に患者や歯科衛生士が長期メインテナンスをしやすい環境を整えることが重要です。歯科医師と歯科衛生士がコンセプトやゴールを共有することで達成可能であると考えますのでぜひチームの皆さんでセミナーにご参加下さい!!
黒田薫先生
つきやま歯科医院
- 2001年
- 九州文化学園歯科衛生士学院卒業
長崎県佐世保市内歯科医院 勤務
九州文化学園歯科衛生士学院 勤務 - 2007年~
- 医療法人雄之会 つきやま歯科医院 勤務
本セミナーへのコメント
PHIJベーシックコースは、歯科医師と歯科衛生士がペアで学ぶコースです。一緒に学ぶ事により、知識は勿論のこと、お互いの役割の相互理解が深まります。今回のテーマ「インプラントを長く守るためのチームアプローチ」を実践するためには、チームの中の1人だけが優れていても成し得る事はできません。PHIJベーシックコースで学んだ事を元に、メインテナンスを行う歯科衛生士として、日頃行っている(実践している)事をお話させていただきます。
セミナー内容
我が国では、超高齢社会に突入しており、健康で元気に暮らせることや働くことが可能な高齢者を増やすことが地域社会として今後より重要になってくると思われます。2014年厚生労働省委託調査「健康意識に関する調査」によると高齢者にとって健康であることと幸福であることは強く関連していることが示唆されており、多くの歯が健康な状態で残存して「美味しく飲食できること」が高齢者の幸福に繋がることもわかっています。そういう意味では我々歯科医療従事者に課せられた地域社会における役割は非常に大きいと考えます。
このような社会的背景やPHIJのコンセプトに沿ったパーソナライズされたテーラーメードの予防医療が増加していくにつれて、予知性のあるインプラント治療は「美味しく飲食できること」を達成する上で今後より重要になってくることが予想されます。しかしながら、インプラント治療の普及に伴ってインプラント周囲炎やインプラント治療のその他の合併症についての報告も近年増えてきています。同時に、インプラント周囲炎治療に関する情報は蓄積されてきてはいますが、インプラント周囲炎治療の長期的な科学的根拠に関してはまだはっきりとわかっていないことが多いのが現状です。
それにもかかわらず、臨床の現場ではインプラント周囲炎やその他の合併症に罹患し苦しんでいる患者に直面し、十分に信頼できる情報がない中で長期的に予知性の高い治療を行っていかなければならない局面も多いのではないかと感じます。そこで、今回の講演では、インプラント周囲炎のマネージメントを中心にインプラント治療の合併症にどのように向き合い対処していくかについてご紹介したいと思っています。
推薦の言葉
Director 築山鉄平
「日本国民の8割が歯周病である」と言われていますが、この中で積極介入が必要な不可逆的な破壊を伴う中等度以上のアタッチメントロスを伴う歯周炎は全体の25%で、国民にとって「日本国民の8割が歯周病である」というこの表現はとても誇張されていると感じます。「インプラント治療を受けた45%の患者にインプラント周囲炎が確認された」というデータもありますが、積極介入を必要とする中等度以上の骨破壊を伴うインプラント周囲炎は14%程度と示されており真実を見極めるためには正しい理解が必要です。インプラントをあつかう歯科医師と、そのメインテナンスを行う歯科衛生士にとって不可欠なインプラント周囲炎の知識とその勘所を一緒に勉強できることを楽しみにしています!
参加方法
カメラとマイクのついた、インターネットに繋がるPCをご準備下さい。
申込後、メールにて参加方法を事前にお伝えします。
セミナー参加費用
※金額はすべて税別です。
PHIJベーシックコース受講医院 | 8,000円/アカウント |
PHIJベーシックコース未受講医院 | 10,000円/アカウント |