日程
2020年2月22日(土)~23日(日)
会場
国立京都国際会館
https://www.icckyoto.or.jp/
アクセス
〒606-0001 京都市左京区岩倉大鷺町422番地
https://www.icckyoto.or.jp/visitor/access/
開催にあたり
Director 築山鉄平
私たちPHIJは超長寿少子社会の中で、日本国民が心身ともに健康になれるような歯科医療を提供することに使命を感じ、その教育に情熱を注いで参りました。
PHIJの特徴は歯科医師と歯科衛生士が一緒にコースに参加することでそれぞれが独りよがりにならずにチームとして予防歯科医療を軸とした科学的根拠に基づいた質の高い歯科医療を自院で実現するためのコンテンツが揃っていることです。またコースを通じて同期生の強力な横のつながりが形成され、身近な疑問や課題を相談できる信頼たる仲間が生まれます。かのサイモンシネック氏は「自分と同じように信じる人々によって囲まれると驚くことが生まれる。それは「信頼」である。「信頼」の根幹は価値観や信念が共通しているという感覚である。自分が信じることを信じる人に囲まれていると思い切ってリスクを取る気になりやすく、失敗がつきものの新しいことを試す場合にも自信を持って挑むことができる。そういう人たちがいると知っていれば探検に出かけても大丈夫だと思える」と話していました。
私たち歯科医療従事者が思っているほど社会における予防歯科医療の重要性はまだまだ認知されておらず、これから私たちが向かなければならない方向は歯科業界のみならず地域社会、日本社会、世界社会であることは間違いありません。そのためには個別最適化された環境で自院の成功に満足することなく、多くの成功事例や失敗事例を共有しながら全体最適を実現するためのたゆまない努力が必要です。その意見交換や情報交換を行う場として今年からPHIJアップデートミーティングを定期的に開催することにいたしました。今年のアップデートミーティングの主旨として、予防医療を実践するプロフェッショナル同志のコミュニティーの醸成と、予防歯科医療と社会をつなぐ窓口を促進いたします。
PHIJ受講医院はもちろんのこと、予防歯科医療を軸に地域医療に貢献されている歯科医院のみなさまとお会いできることを楽しみにしています。
<セッション0>
抄録
「歯周炎を介した様々なチームアプローチの価値」
医学情報に関する情報や技術は長期的に蓄積されてきたと同時に近年急速に、アップデートされてきた。歯周病学の診断の分類をみても1989年、1999年、2017年とその時代で新しく蓄積された科学的根拠やコンセプトに沿って時代ごとにダイナミックにアップデートされてきた。しかしながら、我々はアップデートされた診査・診断に沿った情報を適切に集めさらにはそれらを疾患予防の目的のためあるいは長期的な予知性を持った再現性のある治療にその時々で活かしてきたのであろうか。実際に、再生療法をはじめとした治療の情報と技術の革新はあったと考えられるが、我が国の過去25年の重度歯周炎の罹患率の推移をみるとほとんど変化していないどころかやや増加傾向を示している。これは、これまでに行ってきた歯科医療が過去の知識に個々の異なる経験を基に修正を加えてきたことや専門医との連携の不足が原因の一旦ではないかと思われる。実際に、厚生労働省のデータによると日本における専門医の割合は非常に少ないと考えられる。
将来的にIOTやAIなどを用いて医学情報がさらに発展し、新たな治療技術が利用可能になるとしても、我々自身が適切にそれらの医学情報をアウトプットし患者利益に繋がる歯周炎治療へと発展していかなければ生活習慣病の側面を有する病気のコントロールは難しいのではないか。さらに、今後我が国の社会構造が大きく変化していき、国民の口腔や全身の健康へのニーズがさらに多様化していくことが予想される中で、我々はどのようにそれらの情報を有効に活用し患者利益として還元するために変化し適応していけば良いのであろうか。そのキーとなるのは地域における多様な連携医療であると考える。本講演では、歯周炎を介した様々なチームアプローチによる価値に焦点をあて、今後の問題に向き合うために自分なりの考えを述べたいと思う。
登壇者紹介
岸本隆明先生
<セッション1> 生涯キャリアとしての歯科衛生士像の追求
概要
アメリカで歯科衛生士教育を受けられ日本で数少ない国内外に精通してらっしゃる薄井由枝教授、歯周病専門医オフィスで勤務されているBecki Cole先生にご登壇いただき生涯キャリアとしての歯科衛生士像をお話しいただき、会場の参加者とパネルディスカッション、グループディスカッションを行います。
登壇者紹介
薄井由枝先生
Becki Cole先生
<セッション2-1> プロフェッショナルな歯科衛生士になるために~ライフステージから働き方を考える~
概要
予防歯科医療を歯科医院に導入・実践・運用していくためには、歯科医師だけでなく、歯科衛生士、歯科助手、受付など様々な職種と連携していく必要があります。特に、一生涯、患者の健康管理をしていく上で歯科衛生士の存在はなくてはならないものです。しかし、歯科衛生士としてキャリアを築くためには様々なライフステージの変化を乗り越えていく必要があります。院長を含む歯科医院のメンバーでこの変化をどのように受け止め、解決していけばよいのでしょうか?今回、様々な立場の歯科衛生士にご登壇していただき、パネルディスカッション、会場のみなさんとグループディスカッションを予定しています。
登壇者紹介
薄井由枝先生
DH 德安杏奈さん
DH 濱本瑠美さん
DH 福田あゆみさん
DH 澤木美鈴さん
<セッション2-2> 予防医療を中心とした歯科医院で必要なこと~成長し成功するために~
概要
患者利益に立脚した予防歯科医療を医院に導入したい、と私たちは願いますがその実現には多くの課題が伴います。より多くの歯科医院に予防歯科医療を文化として根付かせるためには組織としてリーダーとしてどのような考えや取り組みが必要なのでしょうか?本セッションでは予防歯科を医院の軸、土台にすえている3人の歯科医師にご登壇いただき、パネルディスカッション、会場のみなさんとのグループディスカッションを予定しています。
登壇者紹介
仲川隆之先生
築山雄次先生
和久田一成先生
福田幹久先生
新田成人先生
<セッション3> 自分の資質や強みにフォーカスしたチームビルディング
概要
70万部のベストセラーとなった「さあ、才能(自分)に目覚めよう」の翻訳者であり、クリフトン・ストレングスファインダーを開発したギャラップ社で、長年に渡り多くのストレングス・コーチングや研修、チームビルディングを担当、日本のトップコーチとして活躍される古屋博子氏をお招きし、予防歯科への導入事例を中心にチームビルディングのお話をしていただきます。また歯科医師では唯一ギャラップ認定コーチ資格をもつ築山鉄平先生と宮本貴成先生とのパネルディスカッションも予定しております。
登壇者紹介
古屋博子先生
宮本貴成先生
築山鉄平先生
<ランチョンセミナー> 日本の社会保障における予防歯科医療の価値
概要
特別講演として武内和久氏をお招きし、日本の社会保障における予防歯科医療の可能性をお話しいただきます。武内氏は厚労省で22年間勤務され、医療・福祉・介護・子育て・年金・雇用政策に携わって来られた社会保障政策のエキスパートのお一人です。退官後も、厚労省参与として、塩崎厚労大臣(当時)が設置した「保健医療2035」懇談会の中心メンバーとして未来の社会保障像の構想づくりを進めたほか、福岡市参与として、国内外で注目を集める「福岡100」の策定をリードされました。このほか、マッキンゼー&カンパニー、アクセンチュアなどの民間企業でもヘルスケア産業の創造に従事。武内氏の広い視点から、予防歯科医療が持つ価値と可能性を深く掘り下げていただく予定です。ご期待ください!
登壇者紹介
武内和久先生
<セッション4> 予防歯科医療と社会がどうつながっていくか
概要
日本国民の定期健診受診率はまだまだ低く国民には予防歯科医療の重要性や価値は伝わっていないのが現状です。1つの理由として私たち歯科医療従事者の議論が歯科医療業界を中心に行われていることがあげられ、これからはもっと広くもっと深く社会の中に繋がっていかなければ、「健康でいるために予防メインテナンスに通院する」という文化は育ちません。本セッションでは歯科医師でありながら、起業家として歯科医療の価値革新に挑戦されているホワイトクロスCEO赤司征大先生を座長に迎え、地域社会で存在感を発揮している3名の歯科医師とともにこれからの日本社会における歯科医療の役割、戦略をご講演いただき、パネルディスカッション、会場のみなさんとのグループディスカッションを予定しています。
登壇者紹介
赤司征大先生
築山鉄平先生
佐々木成高先生
栗林研治先生
タイムテーブル
2020年2月22日(土)
開始時刻 | プログラム | 演者 |
10:00 | オープニング | 高屋翔先生 宮本貴成先生 築山鉄平先生 |
11:00 | <セッション0> 講演 | 岸本隆明先生 |
11:30 | <セッション1-1> 講演 | 薄井由枝先生 |
12:30 | <セッション1-2> 講演 | Becki Cole先生 |
13:30 | お弁当受け取り、部屋移動 | |
13:45 | RoomA ランチョンセミナー(セッション1の質疑応答) |
薄井由枝先生 Becki Cole先生 |
RoomB ランチョンセミナー(PHIJグローバルセッション) |
築山鉄平先生 宮本貴成先生 |
|
14:30 | RoomA <セッション2-1> DHセッション プロフェッショナルな歯科衛生士になるために グループディスカッション |
薄井由枝先生 德安杏奈さん 濱本瑠美さん 福田あゆみさん 澤木美鈴さん |
RoomB <セッション2-2> Drセッション 予防歯科を中心とした歯科医院で必要なこと グループディスカッション |
仲川隆之先生 築山雄次先生 和久田一成先生 福田幹久先生 新田成人先生 |
|
17:00 | 移動、休憩 | |
17:30 | 医院ごとでアウトプットタイム① | 高屋翔先生 |
18:15 | 総括 | 築山鉄平先生 宮本貴成先生 |
18:45 | 全体集合写真撮影 | |
19:00 | アフターパーティー | |
21:00 | パワーナイト |
2020年2月23日(日)
開始時刻 | プログラム | 演者 |
9:00 | 挨拶 | 仲川隆之先生 福田幹久先生 |
9:30 | <セッション3> 講演 グループディスカッション |
古屋博子先生 宮本貴成先生 築山鉄平先生 |
11:30 | 特別講演 | 武内和久先生 |
12:30 | 昼食 | |
13:30 | <セッション4> 講演 | 赤司征大先生 築山鉄平先生 佐々木成高先生 栗林研治先生 |
15:00 | 医院ごとでアウトプットタイム② | 高屋翔先生 |
15:30 | 総評、全体集合写真撮影 | ディレクター陣 |
16:00 | 終了 |
コース費用
※金額はすべて税別です。
受講費用
PHIJベーシックコース受講医院 ※何人参加されても同じ費用です。スタッフ皆さんの参加をお待ちしています。 |
85,000円/医院 |
PHIJベーシックコース未受講医院 ※何人参加されても同じ費用です。スタッフ皆さんの参加をお待ちしています。 |
105,000円/医院 |
学生 | 無料 |
歯科医師(卒後5年以内) | 5,000円/日、10,000円/2日間通し |
歯科衛生士(個人参加) | 5,000円/日、10,000円/2日間通し |
弁当代・パーティー参加費
弁当代 | 1,000円/個 |
アフターパーティー参加費 | 歯科医師: 10,000円 他スタッフ:5,000円 |
申込
医院単位でのお申込み・ 歯科医師の方のお申込み
お申込みはこちら学生・歯科医師(卒後 5年以内 )・歯科衛生士(個人参加)
お申込みはこちら運営側に、京都市内で宿泊先のオススメはないかというお問い合わせが多数寄せられております。
京都市は世界でも有数の観光都市であり、年中宿泊の予約が難しいとのことであり、いつもお世話になっている名鉄観光様に相談したところ、宿泊先をPHIJで斡旋する運びとなりました。
今回のUPDATEMEETINGの目的は「医院内外のコミュニティの醸成」「PHIJのたてとよこのつながりをより深く」です。そのため、宿泊先を統一、よりよい2日間を過ごしPHIJ
コミュニティの輪を広げたいと考えております。
(2/22のアフターパーティ後、グランドホテルにてパワーナイトというイベントを企画しております。)
みなさまにとって濃厚な2日間になるよう運営側は準備しておりますので、ぜひとも宿泊先の検討、ならびに再検討をお願い致します。しかし、宿泊先の都合上、部屋を斡旋できる日程に限りがございます。詳細は以下の航空券・JR券・宿泊 申込依頼書をご確認ください。
- 12月13日まで、グランドホテルと周囲ビジネスホテ受付可能
- 12月13日1次受付終了、周囲ビジネスホテル受付終了
- 1月22日(開催1ヶ月前)にグランドホテル受付終了